国立能楽堂11月企画公演 手話狂言

手話狂言 日本ろう者劇団 三宅狂言会
日本ろう者劇団は、昭和55(1980)年4月に東京ろう演劇サークルとして、障害の有無にかかわらず誰もが楽しめるもの、そして視覚的なことに重点をおく演劇作りを目指して活動を開始しました。昭和57(1982)年に社会福祉法人トット基金(理事長:黒柳徹子氏)の付帯劇団となり日本ろう者劇団と改称、昭和58(1983)年にはイタリア・パレルモで開催された世界ろう者会議・演劇祭典に参加し、「手話狂言」を上演しました。
三宅右近氏(狂言方和泉流)の指導により、昔から継承された狂言特有の動きをそのままに、手話表現の研究を重ねて誕生した「手話狂言」では、日本ろう者劇団が手話を、三宅狂言会が声を担当し、台詞を手話及び声の両方で表情豊かに表現しますので、聞こえる人も聞こえない人もともに楽しむことができます。
そうした同劇団の姿勢は真のダイバーシティをめざすものとして顕彰に値すると評価され、令和3年度には「三宅右近氏と日本ろう者劇団」として、第31回催花賞を受賞しています。
※ 催花賞は、「観世新九郎家文庫」寄贈を記念して設定された「服部記念法政大学能楽振興寄金」に基づき、昭和63(1988)年4月に設定された賞で、多年にわたって能楽の発展並びに後継者の育成に顕著な功績を果たされた演者、能楽三役(囃子方、ワキ方、狂言方)等の研究及び能楽の振興と普及発展に貢献された個人又は団体を顕彰しています。
開演前の事前解説(12時30分より開始)で手話狂言の魅力をお伝えいたします。東京2025デフリンピック開催に併せて上演のこの機会をぜひお楽しみください。
事前解説(手話・通訳付き)
三宅近成(狂言方和泉流) 江副悟史(日本ろう者劇団)
※12時30分より開始・20分程度を予定
狂言 鶏聟(にわとりむこ)
<あらすじ>
聟入りの作法として聟が教えられたのはなんと闘鶏の真似でした。素直に信じた聟は鶏の真似をはじめ……。
狂言 瓜盗人(うりぬすびと)
<あらすじ>
初日は出来心で盗み、二度目は案山子(かかし)に脅えた俄(にわ)か泥棒も、三度目には余裕で、案山子相手に祭の余興にする地獄の鬼の稽古を始めます。男の稽古に熱が入ると…。調子に乗り過ぎた男と、案山子に化けた畑主の動作が愉快な田園風景です。
狂言 博奕十王(ばくちじゅうおう)
<あらすじ>
人間が賢くなって、仏教を頼ってみな極楽へ行ってしまうので地獄は飢饉となり、閻魔大王は大勢の鬼を連れて六道の辻まで出張してきます。ここから亡者を地獄へ落そうと待ち構えていると、博奕打ちの亡者がやって来ます。浄玻璃の鏡に映すと生前の悪行が現われました。早速地獄へ攻め落とそうとすると、博奕打ちは言葉巧みに博奕の効用を説き、持参の賽を振って見せます。すると閻魔と鬼たちは博奕の面白さに憑かれ……。
公演名 | 国立能楽堂11月企画公演 手話狂言 |
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事前解説 | 三宅近成(狂言方和泉流) |
演目 | 狂言 鶏聟(にわとりむこ) ※内容・日程に一部変更の場合もございます。予めご了承下さい。 |
公演日 | 令和7(2025)年11月22日(土)午後1時 |
会場 | 国立能楽堂(東京都渋谷区千駄ヶ谷4-18-1) |
料金 | 脇正面(全席指定):一般価格 |
申込締切日 | 令和7(2025)年10月5日(日)23:59 |
お支払い方法 | クレジットカード決済のみ |
お問い合わせ先 | 産経iD事務局 お問い合わせフォーム ※メール件名には必ず「国立能楽堂11月公演」とご記入ください。 |
チケットのお渡し方法 | チケットは当日会場にてお渡しさせていただきます。 |
注意事項
座席の指定はできません。
ご購入後のお客様都合によるキャンセルはできませんのでご了承ください。
1回で4枚までご購入いただけます。
障害者の方や学生は割引価格で販売しております。購入希望の方は国立劇場チケットセンター 0570-07-9900(午前9時~午後6時)へお問い合わせください。
お申込みいただいた個人情報は、管理者を定め、産経iDプライバシーポリシーに従って取扱います。
公演日、上演時間、出演者、演目などが急遽予定変更となる場合がございます。あらかじめご了承ください。
営利目的でのチケットのご購入ならびに転売は固くお断りいたします。
公演中止など主催者がやむを得ないと判断する場合以外、チケットの払戻は致しかねます。チケットご購入の際には、ご自身の体調や環境をふまえご判断くださいますようお願いいたします。
チケットは当日会場にてお渡しさせていただきます(12時より受付開始)。お申し込み完了のメールを印刷してお持ちいただくか、受付にて直接メールをご提示ください。尚、購入された方と別の方が来場される際には、ご購入者様のお名前を受付でお知らせください。